陽の章 五禽戯


11 掌の方向で「気」が変わる 

 
 さあ、試してみてください。

1 まず、両手を合わせて、両掌が熱くなるまで強くこすります(イラストA)


2 次に、両掌を肩幅ほど開いて向かい合わせます(イラストB)。

 どうですか、両掌の間になにか、感覚を得ることができるでしょうか。これは、まず、「気功」の出発点です。
 

 両掌の間を、目で見ても、何も見えませんが、おそらく、何か、ジンジンとするような、感覚が起こっているはずです。

 「気功」の世界ではそれが「気」の感覚です。「気感」と表現することもあります。

 「なんだ、それは、掌をこすって、皮膚が敏感になって、錯覚を起こしているだけじゃあないか!」

 というような意見、感じ方もあるでしょうが、そうして否定してしまっては、その人は決して「気功」を理解することはできません。

 まず、最初は、「だまされている」と思ってもいいでしょう。この感覚に親しんでください。


イラストA イラストB

 
 [BACK][TOP][HOME] [NEXT]